有料老人ホーム
「老人ホーム」といえば、入居費が高額で一般の方にはちょっと敷居が高い
「有料老人ホーム」か、費用は格安だけど行き届いたサービスや満足な設備は望めない「特別養護老人ホーム」というイメージが強かったと思います。
しかし、近年、「老人ホーム」の重要の高まりとともに、「有料老人ホーム」の入居費や居住費は以前よりもかなり安くなってきました。
「有料老人ホーム」は、老後の住まい方のひとつとして誰もが思い浮かべる一般的な選択肢になりつつあります。ただ、ひとくちに「有料老人ホーム」といっても、入居対象となる方や、提供されるサービスの形態は多岐にわたります。それぞれの特徴を知って、お体の状況やライフスタイルに合ったところを選びましょう。
入居条件
有料老人ホームへの入居は、誰でもOKというわけではありません。
また、施設の種類によって条件が異なります。ここでは、有料老人ホームへの入居の条件を説明します。
年齢 : おおむね60歳以上の方を対象としているホームが多いのですが、
中には65歳以上、70歳以上といった施設もあります。
収入 : 原則制限はありません
体力 : 自立した体力を保持していることが条件となるのは、
ホームの種類によります。以下の4種がホームに表示されています。
・入居時自立
入居時に自立している方が対象です
・入居時要介護
入居時において要介護認定を受けている方
(要支援認定を受けている方を除く)が対象です。
住宅型、介護付き有料老人ホームが対象としています
・入居時要支援・要介護
入居時において要支援認定または要介護認定を受けている
方が対象です。
・入居時自立・要支援・要介護
自立である方も要支援認定・要介護認定を受けている方も
入居できます。
特養って?
特養(とくよう)って耳にしたことはありませんか?
特別養護老人ホームを略して呼ばれていますが、ではこの「特養」、有料老人ホームと何が違うのでしょう?
65歳以上で在宅介護が難しい、要介護者が入居する公的福祉施設です。
常時介護を必要とし、かつ住居において介護を受けることが
困難で、やむを得ない事由により介護保険法に規定する介護老人福祉施設に入所する
ことが著しく困難である場合。
または、介護福祉施設サービスに係る施設介護サービス費の支給に係る者が入所し、
養護を受ける施設です。
社会福祉法人といった公益法人などの公的機関が運営しており、その運営には多額の補助金などが支給されています。介護がなくては生活できない人のために、入居金の必要はなく月額費用が低額(月額10万円〜15万円前後)ですが、法改定で、現在住居費、食費に当たる2〜5万円が自己負担になりました。
ほとんどの施設は相部屋ですし、いつ入居できるのか何とも言えません。その分、要介護であれば誰もがすぐに入居できるわけではなく、介護優先度の高い人から順に入居となります。中には数年待ちというケースも少なくありません。